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隠れ肥満 — 体脂肪率から内臓脂肪、腹囲まで
ブログ 2026年6月1日

隠れ肥満 — 体脂肪率から内臓脂肪、腹囲まで

崔然昇
崔然昇
代表院長

鏡の前ではスリムなのに、座るとお腹だけがぽっこり出てしまうという方、診察室で本当によくお会いします。「先生、太っているわけではないのに、どうしてお腹だけ出るんでしょうか」と聞かれると、私も思わず頷いてしまいます。体重計は嘘をつきませんが、体重計が見落としている「死角」があるのです。今日はその死角に隠れた 隠れ肥満 についてお話しします。

診察室を背景に、院長が信頼感のある表情で胸に手を当て共感するジェスチャー。背景にはインボディ測定器がぼかして配置されている。キャラクターの目には温かい共感が込められている

隠れ肥満とは

隠れ肥満とは、体重やBMIは正常なのに、体脂肪率や内臓脂肪が高い状態のことです。見た目は細身で、体格指数(BMI)も正常範囲(通常18.5〜22.9kg/㎡)に収まっているのに、実際の体内の脂肪の割合が肥満レベルまで上がっている状態を指します。手足は細いのに、お腹や腰周りだけがぽっこりしている体型から、英語の略称で「ET型」や「TOFI(Thin Outside, Fat Inside)」と呼ばれたりもします。

問題は、これが単に「見た目が気になるお腹の肉」だけでは終わらないという点です。糖尿病や高血圧などの代謝性疾患のリスクが、一般的な肥満と同じくらい伴う、かなり注意が必要な状態として分類されています。

なぜ「隠れ」肥満と呼ぶのか

「痩せているのに肥満」というのは矛盾しているように聞こえますよね。しかし、よく考えてみると「肥満」という言葉の基準自体に2つの側面があります。一つは体重と身長で計算するBMI、もう一つは体を占める脂肪の実際の割合です。私たちが普段「太っていない」と言う時に使うのは前者ですが、本当に健康を左右するのは後者である場合が多いのです。

筋肉が少なく脂肪が多い体は、体重が軽くても中身は肥満です。インボディ(体組成計)を測ってみると、筋肉量は少なく体脂肪率は高いというパターンが鮮明に現れます。数値上は軽いけれど、中身は締まりのない、そんな体なのです。そのため、体重だけを信じていて発見が遅れる方が少なくありません。

性別(男/女)と年齢層(成人/高齢者)に分かれた2×2のグリッドマトリックス。各セルに体脂肪率%、腹囲cm、筋肉量kg/㎡を数値とアイコンで表示。正常範囲は緑色、リスク群はオレンジ色で表示

自分が隠れ肥満かどうかのチェックポイント

自宅で鏡を見るだけでは判断が難しいため、基準となるサインを挙げておきます。

  • 体重やBMIは正常だが、インボディで 体脂肪率が高く 出る
  • 手足は細く肉質が柔らかいのに、お腹と腰だけがぽっこり している
  • 男性 は体脂肪率25%以上、腹囲90cm以上ならリスク群
  • 女性 は体脂肪率30%以上、腹囲85cm以上ならリスク群
  • 筋肉量が減り、内臓脂肪が増える傾向がインボディで見られる

年齢を重ねると基準も変わります。筋肉減少を伴う「高齢者の隠れ肥満(サルコペニア肥満)」の場合、高齢女性なら体脂肪率38%以上かつ筋肉量5.45kg/㎡以下、高齢男性なら体脂肪率27%以上かつ筋肉量7.26kg/㎡以下が一つの目安となります。結局のところ、核心は体重という一つの数字ではなく、脂肪と筋肉の比率なのです。

左側(✗)と右側(✓)に分かれたBefore/After。左側の誤解:「痩せていれば健康」「体重さえ維持すればいい」「食べなければ痩せる」 / 右側の事実:「痩せた体でも内臓脂肪のリスクあり」「筋肉を維持して脂肪を減らすのが重要」「極端な食事制限は筋肉を減らす」

よくある誤解

最も多い誤解から解いていきましょう。それは「痩せていれば健康だ」という思い込みです。残念ながら、痩せている体が必ずしも健康な体とは限りません。見た目がスリムでも内臓脂肪が蓄積していれば、代謝性疾患のリスクは肥満の人と同じように高まります。

二つ目は「体重さえ増えなければいい」という考えです。しかし、体重を維持していても筋肉が落ち、その場所に脂肪がつけば、数字は変わらなくても体はどんどん隠れ肥満へと傾いていきます。体重計の針が止まっているからといって安心はできません。

三つ目は「食べなければ痩せる」という誤解です。絶食などで無理に落とした時に減るのは、主に筋肉と水分です。最も維持したい筋肉が先に落ち、脂肪はそのまま残るため、食べないダイエットを繰り返すほど隠れ肥満に近づくという逆説が生じます。私自身も以前はそのように信じていた時期があったので、ここは特に強調してお伝えしたいポイントです。

3段階の右向き矢印フロー。①タンパク質を十分に摂取+筋トレ開始(ダンベル) → ②週4〜5回、30分(カレンダー) → ③3ヶ月継続(チェックマーク) → インボディの改善(上向き矢印)。各段階の下に説明文

院長が温かく励ますような微笑みで両手を添えて応援するポーズ。背景は明るく希望に満ちたトーン。左右に小さなアイコン(白鹿感肥錠、インボディ、カレンダー)を軽く配置して希望を強調

ダイエットの観点から、本当に効果があるのか

隠れ肥満のダイエットは、一般的なダイエットとは方向性が少し異なります。目標が「減量」ではなく「体組成の矯正」だからです。重さを減らすのではなく、落ちてしまった筋肉を補い、居座っている脂肪を削ぎ落とす方向で進める必要があります。

そのため、むやみに食事量を減らす戦略はあまり適していません。まずはタンパク質をしっかり摂り、筋肉を守る献立が優先です。運動も有酸素運動だけを長く続けるより、筋力トレーニングを組み合わせる方が効果的です。最初から無理をすると長続きしないので、1回30分程度の軽い強度から始め、週4〜5回、慣れてきたら40〜60分に増やしていくのが現実的です。体の変化は体重計よりも、インボディの数値や腹囲で確認するのが正確です。

焦らないでください。筋肉は落ちる時は一瞬でも、つけるには時間がかかります。通常、3ヶ月ほどは継続して初めてインボディの数値が意味のある動きを見せます。1週間で劇的な変化を期待するとすぐに疲れてしまうので、長い目で見る姿勢が結局は一番の近道になります。

隠れ肥満は、体重計だけを見ていては一生気づかずに過ぎてしまうかもしれない状態です。核心は重さではなく「中身の構成」であること、そして食べないことよりも「筋肉を守る」方向であること。この2つを覚えているだけでも、スタートとしては十分です。もし自分の体がどちらのタイプなのか、どのような方向で改善すべきか迷われたら、感肥錠 と共に体組成からゆっくりチェックしてみるのも良い始まりになります。私も同じ悩みを持っていた一人として、あなたが心地よく一歩を踏み出せるよう応援しています。

崔然昇

崔然昇 代表院長

15年の臨床経験と精密なデータ分析に基づき、ダイエットから難治性疾患まで、体のバランスを取り戻す統合治癒ソリューションを提案します。

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